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神戸の震災を経験した一人として思うこと

謹んで災害のお見舞いを申し上げます。

今、この状況で自分にできること・・・・
ささやかではありますが、
阪神大震災を経験した一人として、
感じることをシェアさせていただきたいと思います。

当時、私は西宮市・甲子園口に住んでいて、
六甲アイランドに本社のあるP&Gで働いていました。
震災当日のうちに、大阪の姉のところで移動し、そこで数日過ごし、
その後、大阪の実家近くにマンションを借りることができ、
ライフラインが戻るまでの数ヶ月をそこで過ごしました。

P&G本社、およびその周辺も大きな被害を受けた地域でしたので、
震災後数ヶ月間は、近付くことができず、
大阪市内に仮オフィスを開設し業務をしていました。

ここに書かせていただくのは、そのような私自身の個人的な体験に基づいた、
あくまでも私見ですので、ご了承くださいませ。

人命救助、安全とライフラインの確保が最重要・最優先の今、
それに関して一般人(素人)が役に立てることは、残念ながらありません。
状況把握もままならない中、情報が錯綜しています。
そんなとき、自分自身・家族・友人が幸いにも無事で、
ライフラインに大きな影響なく安全に過ごせている私たち、
こんな風に考えて行動してみませんか?

1.Circle of Concern (関心の輪)ではなく、
  Circle of Influence (影響の輪)に集中する。

関心の輪とは、
気になる、心配、・・・だけど、自分は直接関わったり、意思決定したり、
行動し、貢献・影響を及ぼすことができないこと。

それに対して、影響の輪とは、
自分にできること。

孤立している人が早く救出されるといいな・・・
避難している人に必要なものが届くといいな・・・
原子力発電所はどうなるんだろう・・・
電車が動いているといいな・・・

・・・とてもとても気にはなりますし、とてもとても心が痛みます。
ですが、残念ながら、
私自身が解決に向けて影響を与えられることは、何もありません。
それが関心の輪です。

影響の輪、つまり私にできることは、
せめてそういった活動の邪魔になるようなことをしない。

例えば、
節電。
今スグ必要でない荷物は送らない(流通への負担を減らすため)。
不安をあおるような、不確実な情報を流さない、広めない。騒がない。
移動しなくてはいけないのであれば、代替手段を見つける。
これならできます。影響の輪です。

関心の輪について心配したり、ネガティブなコメントを発することで
エネルギーを浪費するのをやめて、
影響の輪を一つでも実践していきましょう!

2. 判断基準を持つ

当たり前にあったもの、できたことが、そうでなくなる。
だから自分の判断基準も臨機応変に対応したいものです。

今の私の判断基準は、いま私がやろうとしていることは、
→ 役に立つか?
→ 役に立てなくても、邪魔しないか?
です。

例えば、ホワイトデーの贈り物を送ること。
これは流通に負担を一つ増やすので、「邪魔」。だからストップ。

土曜日に街を歩いていたら、お花屋さんが開いていました。
元気を出したいので、大好きな黄色の花を買って帰りました。
復興の役には立ちませんが、邪魔はしていないと思います。

何かしたい、という気持ちを持っている人は多いと思います。
素晴らしいことです。
ですが、今は素人が動くことは邪魔になることが多いのも現実です。
時期が来るまで、エネルギーを蓄えて待ちましょう。

3. 「元気」を発信しましょう!

阪神大震災の後、1~2週間経ったころだったでしょうか。
地元新聞やテレビのトーンが変わったのを覚えています。
悲惨な状況や悲しい知らせばかり・・・で、みんなの心が疲弊してきたのです。

もう、いい。もう、充分。
元気になれる情報を発信しようよ、と。
生き残った私たちは、前を向いて元気出して進んで行かなくちゃいけないんだ。
だから、元気にがんばっている姿を紹介しようよ、
元気が出る情報を発信しようよ、と。

不安を与えよう、とか、混乱させようと思っている人はいないはずです。
命がけで世の中のインフラを守ろうとしてくれているんです。
批判して、追いつめるのはやめましょう。

メール、Twitterなどで批判や不満を発信するなんて、もってのほかですね。

批判からはネガティブ感情以外、何も生産されません。
ネガティブ感情は体力を3倍消耗します。

テレビも含め、そういう発信源からは、自分を遮断して自衛しましょう。
Twitterなら迷わずアンフォロー。

4. 「ないもの」ではなく「あるもの」を見よう

グラスに半分量の水は、
「まだ半分もある」なのか、「もう半分しか残っていない」なのか、
よくある例えですね。

手に入るものに感謝する。
ないもののことは考えない。

5. 「自粛」しすぎない

すべて「自粛」という雰囲気になりがちですが、
すべての経済活動を止める必要はありません、いえ、
止めてはいけませんよね。

元気でいられることに感謝し、
手に入るものに感謝し、ありがたい気持ちを忘れずに、利用する。
可能なのであれば、予定していたことは予定通りに行動する。

6. 「長期的」なことより「短期的」なことに焦点を

先が読めない状況です。
読もうとしても、情報が入らずいらいらしたり、
思った通りにいかなくて落胆する可能性が高いです。

今は長期的なことを考えてそういう思いをするより、
目の前のことを、より確実なことに集中した方が疲れないと思います。

状況を見て、臨機応変に!ですね。

7. 心と体をケアする

悲惨な現状を目にし、耳にし続けることで、
無意識のうちに心が疲れてきます。

テレビを消し、大好きな音楽をお供に、外に出てみましょう。
太陽の光や暖かさを感じることで、元気がチャージできます。

阪神大震災は寒い、真冬の1月でした。
復興が進むとともに暖かい季節になり、
桜が咲いたときには、本当に嬉しくて涙が出ました。
これで元気になれる!という気持ちがしました。

太陽や自然の力は偉大です。
もう3月中旬。暖かい日も増えるでしょう。
太陽と自然から、元気をチャージしましょ!

8. つながる

孤立しな


  • 被災者の支援に積極的に関わることは出来なくても、出来ることはありますね。
    元気な人はその力を直接支援に向けることが出来ますが、そうでない人はそういうわけにはいきません。
    復興・復旧の邪魔になるようなことをしないことも確かに私たちが出来ることだと思います。
    震災当時も東北は雪が降っていました。その中で冷たい海水に浸って救助を待っていた人もいます。
    4カ月経った今、冷房の効かない避難所で困窮を極める生活を余儀なくされている人もまだ大勢います。
    私たちは、そういう人がいることを念頭に置いてこの厳しい状況をみんなで乗り越える必要があると思います。

  • 中村文子 より:

    コメントありがとうございます。
    時とともに状況は変化し、ニーズも変化していると思います。
    でも時とともに意識が薄れてしまうことはあってはいけないことだと思っています。
    そういう意識を喚起させるコメント、本当にありがとうございます。

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