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研修参加者の経験を引き出す

「人は自分が口にしたことは受け入れやすい」~ボブ・パイク 学習の法則#2

研修講師、上司、親・・・などから他の人から言われることより、
自分で決めたこと、自分の発言、の方が自己責任が高まり、
行動変容につながりやすい。

ということで、『参加者主体』の研修では、とにかく参加者が言葉を発する(書く・言う)機会を
多く設ける工夫をいろいろと実施します。

その中の一つが、参加者の過去の経験を引き出す、というものです。
過去の成功事例、失敗談、を共有してもらい、そこからお互いに学びを得る。

その際に避けたいのが、
誰かの自慢話(成功談)のオンパレードになったり、
失敗談を共有するにことにためらいや壁があり、オープンな共有にならない、ということです。

「お互いの学びのためなのでぜひ!」なんて講師が促したとしても、
参加者の方のプライドや、参加者同士の微妙な力関係などが働き、
思うようにオープンな共有にならないことも考えられます。

そこで提案したい工夫が、「第三者の話にしてしまう」テクニックです。
自分の失敗談ではなく、他の人の失敗事例から共有してもらうのです。

「皆さんご自身はそんなことはしないかもしれませんが、
他の人がやっているのを見て、あれは良くない、と感じたことを共有してください。」

上司になるのは初めてでも、部下として上司と接したことはあるはず。
講師になったことはなくても、研修に参加したことはあるはず。
接客は初めてでも、客になったことは絶対あるはず!

自分が受けた側で嫌だったことの共有、でも言いわけです。

「あー、いるいる、そんな上司!」
「嫌だよねー、そんな接客!」

と共感しながらどんどん共有してもらいます。

ディスカッション中、他の人の発言を聞きながら、
その「悪い例」がまるで自分のことを言われているようでいたたまれない・・・
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でもそれは「告白」する必要はないので、その方が恥をかくことはありません。
「自分の失敗事例を話す」のと比べると、大きな差があります。

経験から学ぶことは大きい。
その学びをより大きくするためのちょっとした工夫です。
応用なさてみてください!


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