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ASTD 2014 @ Washington DC, Day 4, May 7

4日目、最終日!
昨日発表されたASTDの新しい名前とロゴ。
一晩のうちに入り口あたりのボードなどが、新しいものに置き換えられていました~!

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ATDのCEOのスピーチが、なぜ変革が今年のテーマなんだろう、と思っていましたが、
このASTD→ATDがあったから、というのも理由の一つだったかもしれません。

今朝は基調講演はなく、午前に2つセッションがありました。
最初に出たのは、Laurie Kagan 氏の
「Bon Appetite! The Recipe for Teaching with the Brain in Mind」。
Kaganは協調学習をベースにしていて、主には学校の教員向けの活動をしていると思います。
ボブ・パイクの手法と考え・理論に共通点が多く、以前から興味を持っていました。
書籍を読んだりグッズを購入して使ったりしていたのですが、
実際にセッションに出たのは今日が初めてでした。

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脳科学の理にかなっている、
参加者全員が偏りなく参画できるようにする手法です。
実際に体験できたのは貴重でした。

次に向かったのは、Jeo Folkman氏の、
「Bad Boss! 10 Sins of Omission That Cripple Leader’s Effectiveness」。
上司・リーダーが優れているかどうかが、部下・組織に与える影響、
「ダメな上司」だと逆にどうなのか、
「ダメな上司」とはどんな上司かがテーマ。

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45,000人への調査結果をもとに、
ダメな上司の特徴、事例、その悪影響の結果、などをシェアしてくださいました。
例えば、部下のモチベーションを上げたり、部下をインスパイアすることができなくて、
数字ばかり追い求め、部下にも強要する、など。

人材育成の観点からは長所を生かし、伸ばす方がもちろん良いけれども、
上司として「致命的な弱点」がある場合は、まずそれを改善することも大切。

「致命的な弱点」と言っても改善の見込みがないわけではなく、
改善して良い上司になる可能性はある!とのこと。
改善するには、まず現状認識(自分の欠点を自覚する)ができることが大前提なので、
フィードバックやアセスメントなどが欠かせない、とのこと。

おもしろいと思ったのは、その調査結果からわかったことの一つの、
リーダーとして優秀なのは、男性なのか女性なのかという話。
20代は男性が優位なのですが、30代半ばで女性が優位に入れ替わるそうです!

印象的だったたとえ話が、虐待の話。
親から虐待を受けた子どもは、自分が親になったときに虐待をする確率が高い、
というのは私も何かで聞いたことがあるのですが、
その人は決して虐待が良いことだとは思っていないし、
虐待したい!と思っているわけでもない。
ただ、自分が親から受けた方法しか、他に知らないからやってしまう・・・としたら、
上司部下にも同じことが言えませんか?
つまり、ダメ上司の元で育った部下は、自分が上司になったときに、
そのダメ上司が行っていたことを行ってしまう・・・。
その連鎖が組織内に広がっているとしたら、怖いですよね。
どこでその連鎖をどう断ち切るのか・・・。
とても大きな課題だと思います!

3つ目のセッションはまたまた脳科学関係。
Michael Kuczala氏の「Training with the Brain in Mind」。
脳科学系はやはり人気で、2分遅れて入ったらもうこの状態!

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脳は酸素の20%を必要とするので、研修中にも体を動かして血液の循環を良くすべき。
人はソーシャルな生き物なので、人と関わりながら学びたいニーズがある。
インストラクショナルデザインを行う(研修の構成を作る)ときは、全脳を使うデザインにした方が良い。
感情と記憶が結びついて長期記憶に残る。
リスクをとっても大丈夫!と安心して学べる学習環境が必要。
脳は10分程度で集中・興味を失うので、それ以上の時間レクチャーすることは避ける。
などなど・・・。

昨日のブログでコメントした、脳科学の発展形の内容というよりは、
この分野で基本的なことと言われていることが確認できたセッションでした。

もったいないと感じたのが、このセッションの構成が、
彼が話している脳科学的見地を実践するデザインに必ずしもなっていなかったことでした。
同時に、そういう観点からは、
ボブ・パイク氏の手法は完成度が高いなぁ・・・と改めて実感したというのも本音です。

そしていよいよクロージング。
Kevin Carroll氏の
「Play @ Work :  Unleashing Growth Through Creativity and Innovation」。

幼少の体験から得た気づきをもとに、
いかに「遊び」からイノベーションやクリエイティビティが発揮できるかというテーマでした。
ユーモアたっぷりでエネルギーあふれるプレゼンテーションにどんどん引き込まれていきました。

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1年間の会話と1時間一緒に遊ぶこと、どちらが相手のことを理解できるか?
それは1時間一緒に遊ぶこと!と。

ナイキで働いていたときのエピソードも、とっても興味深いものでした。

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このATDのカンファレンスに参加している人はみな教える立場にある。
人をサポートする役割。
エネルギーを与えることが多いだろうけど、
自分をチャージすることも忘れずに!!

そして最後のメッセージ・・・

「人生の中で素晴らしい日が2日ある。
1日は自分がこの世に生まれた日。
そしてもう1日は、自分が生まれた理由を理解する日。」

この後、著書のサイン会をやります、というアナウンスに、
行列ができていたは言うまでもなく・・・。

そして、毎年恒例の、参加人数の発表。
今年はなんと1万人超えの10,500人!
うち2250名が海外からの参加。
92か国からの参加で、海外からの最多参加は、今年も韓国でした。

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ということで4日間のカンファレンスが終了しました。

今年は、5月30日にカンファレンスの報告会を予定しています。
http://www.d-hc.com/astd-ice-2014

この4日間を通しての学び、気づき、日本の皆さんへのメッセージを、
私たちなりの形にしてお届けいたします。
ぜひ足をお運びくださいませ!

来年は、5月17日~20日、フロリダ州オーランドでの開催です!


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