HOME > Blog > 「客観的に、全体像を捉える」

客観的に、全体像を捉える

組織開発の世界で昔から使われているたとえ話に、
象の一部だけを見て、あるいは、触って、どんな動物なのかをイメージする、
というものがあります。

 

 

象の体全体が見えない状況で、例えば、前足だけ見た人は、
象があんなに優しい目をして、耳が大きくて・・・というのはおそらく想像できず、
まったく違った形の動物をイメージするでしょう。
あるいは、尻尾だけを見た人は、どんな動物を想像するでしょうか。
いずれにしても、前足だけを見た人と、尻尾だけを見た人が想像する動物の全体図が、
一致する、ということはまずなさそうです。

つまり、何かの物事を見るときに、一部だけを見て全体を想像で判断することが
いかに間違いを生む危険性が高いか、ということなのです。

似たような視点では、課題を解決する際に、
自分の得意なツールをフィルターとして使いがちということもあります。

何かの課題を解決しようとして現状分析などを行う際に、
例えば研修が得意な人は、どんな研修をすれば解決するか?という視点で物事を見る、
チームビルディングが得意な人は、そうやってチームビルディングしようか?という視点で同じ事象を見る、
ビジョン・戦略系が得意な方はその視点で・・・
というように、自分の得意分野のツールを使う前提で見ていたりしないか、というものです。

組織開発では、そうした分析を客観的に、かつ全体像をきちんと把握するために、
様々なフレームワークがあります。
フレームワークをうまく使うことで、自分の見方に偏りが出るのを防ぐように努めるのです。

先日、上記のことを改めて実感する出来事がありました。

マックスファクター ブランドの全製品と、
SKIIのカラー製品の販売を来年終了する、
とのお知らせがありました。
元P&Gの社員ということもあり、SKIIを今でも愛用しているのですが、
自宅にそのようなお知らせハガキが届いたのです。

ニュースリリースを探したのですが、見つからないので、
そのハガキの写真を掲載しているブログを発見したので、以下にリンクを貼ります。
http://sappori.hatenablog.jp/entry/sk2-color-20151209
(たまたま見かけた個人のブログです。内容に責任は持てませんが、ご了承ください。)
業界向けのニュースサイトにもありました。詳細は会員しか読めませんが・・・
http://www.syogyo.jp/news/2015/10/post_012790

このお知らせを読んだ直後、SKIIの販売員の方と会話したときのことです。
キャリア10年くらいのその販売員の方は、
これまでにも販売終了になった商品をいくつも経験しているそうです。
販売終了、となると、その商品を愛用しているお客様が、
買いだめをしたり、なぜ終了なの?困る!というクレームが起きたりするそうです。
様々なお客様に、時には怒られたりしながら対応するそうで、
今回は規模が大きいので、一体どうなることやら・・・とあれこれ心配していました。
へー、そんなお客様もいらっしゃるんだー!
と私には想像もつかないエピソードも聞かせてくれて、とても新鮮でした。

一方私は、元社員、元人事の視点なので、
(以下すべて私の個人的な推測です。ご了承ください。)
工場のラインがなくなるってことなのかな?
ということは、職を失う方も出るのかな?
そう言えば昔、ヴィックスの工場を閉鎖した後、何年も経ってたのに、
本社前でデモ行進していた方がいらっしゃったなぁ・・・。
あ、マックスファクターの滋賀工場の看板が、
少し前に新幹線で通りかかったときに、
ロゴが「P&G」に変わってる!と思ったけど、そういうことだったの??
と、あれこれ連想しました。
そして、この私の連想を、上記の販売員の方に言うと、
彼女は、「えー!人事の人ってそんなこと考えるんですかー!新鮮・・。」と。

同じニュースに対して、お互い考えることがまったく異なる、
という面白い体験でした。

というわけで、
何かの物事を見るときに、一部だけを見て全体を想像で判断することや、
自分の得意分野のフィルターを通して見ることの危険性を思い出したのでした。

繰り返しになりますが、P&GのHPからオフィシャルなニュースリリースを見つけられなかったため、
それ以外の情報ソースで、私の視点は、私個人の推測であることをご了承くださいませ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です