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ATD2019カンファレンス参加報告

5年ぶりに、ATD (Association for Talent Development)のカンファレンスに参加してまいりました!

  • 2019年5月19日(日)~22日(水)、ワシントンDCでの開催。
  • 参加者は13,500名、そのうち日本からは227名。
  • 3つの基調講演、15のテーマに別れたセッション、エキスポ出展者によるセッションがあり、全体では300以上のセッション。
  • 基調講演の時間帯は他にはセッションは行われず、参加したい人全員が基調講演に参加する。
  • その他に4日間で14の時間枠においては、自分が行きたいと思うテーマ・セッションを選んで参加することができる。

という、とにかく大規模なカンファレンスです。

テーマには、Science of Learning(学びに関する科学)、リーダーシップ開発、インストラクショナルデザイン、
効果測定、ラーニングテクノロジー、トレーニングデリバリー、タレントマネジメント、などがあります。
私は今回は、半数の7セッションでScience of Learningに、
それ以外の7セッションは、インストラクショナルデザインや、デリバリー、効果測定などの中から
気になるセッションを選んで参加しました。

今回5年ぶりの参加の目的は、

  1. 今年講師歴50年という節目を迎えたボブ・パイク氏のお祝いをすること
  2. 5年ぶりなので、What’s New? を見つけ、自分の知識をアップデートすること
  3. ボブとの4冊目の著書のネタを探すこと

の3つでした。

1つ目の目的は、しっかりと果たしました!
ボブのセッションではこんな飾りつけをしたり、お祝いディナーをご一緒したりしました。

半世紀も講師をしている・・・ってすごいですよね。
ボブは、ATDでスピーカーを務めるのは今年で連続43年です。
2006年にATDのカンファレンスに初参加し、初めてボブのセッションに参加して衝撃を受け、
それがきっかけでボブの手法を学び始め、今日ここまできました。
5年ぶりにボブのATDのセッションに参加して、初心に戻れたようで感激でした。

UMU様のブースで、日本人向けの特別セミナーも開催させていただきました。

2つ目の目的について。
脳科学はまだまだ発展している分野なので、アップデートしたいと思っていました。
新しい情報やトレンド、現状などを見聞きすることができ、こちらも満足です。

と言っても、大きな変化があったわけではなく、基本的なことが定着し、
研修や人材開発の分野にますます活用されている、という印象でした。
個人の経験に基づくノウハウや、我流ではなく、
科学的根拠に基づくインストラクショナルデザインと、ファシリテーション。
日本ではまだまだそういう「基本的なことが定着している」とは言えない現状もあるように感じるので、
普及活動を続けていかなくては!と実感しました。

その他の分野については、
オプラ・ウィンフリーや、セス・ゴードンの基調講演、および、その他のセッションで感じたことは、
「個」「個性」「自分」「自分にしかできないことで貢献する」
などのメッセージが繰り返されていたように思います。
人材開発についても、全員同じように知識とスキルを提供するのではなく、
そのような「個」を活かす人材開発って何だ?というようなメッセージを受け取りました。

その他のテーマでも、今後の自分の活動に活かそうと思うことも、たくさん見つかりました。
トレーナー養成プログラムや、人材開発担当者養成講座に反映させていきたいことや、
新しい内容で研修のご提案ができるかも?と思うテーマも持ち帰ってきました。

84%の経営者が、人材開発は非常に重要であると言い、
44%がさらにそれは喫緊の課題だと言っている、
ただ、昨年までは「リーダーシップ開発」が最重要だったけれど、
今は「従業員全員の育成」に視点が写っている、とElain Biech氏は語っていました。

3つ目については、ボブともじっくり話せましたし、
本の構成を考える上で参考にしたい本も購入できました。
テーマや時期など、決まり次第お知らせしたいと思います。
どうぞお楽しみにー!

全体を通しての感想。5年ぶりに参加しましたが、
そんなに大きな驚きや、5年も参加しないとマズイ!遅れる!というような印象は・・・なかったです。
今の時代、物理的に会場に行って参加しなくても、情報を得る方法は他にたくさんあるので、
それは当然だと言えば、当然かもしれません。
8割は初参加、とも言われているので、それがニーズに合っているのかもしれません。

とても大規模なカンファレンスですし、イベントとしての高揚感は、あります。
ただ、大規模なカンファレンスでセッションの数も300も超えているので、
スピーカーや内容については、残念ながら質にムラがあるのも事実です。
昔に比べて、「大物」スピーカーが減ってきているようにも感じます。

決して不満を言っているわけではないのですが、
マイクロラーニング、ブレンディッドラーニング、などがどんどん普及してきていて、
ATDでもラーニングテクノロジーは大きく扱っているテーマでもあるので、
ATDのカンファレンスのやり方にも、そろそろ革命的な変化が起きてもいいのではないかな?と感じた次第です。

ボブの理論・手法を活用して、
対面研修だからこその価値が提供できるようにするために日々活動を続けている身としては、
やはり、どんなに大規模になっても、対面で行う研修は、対面でしかできない価値を提供しなくちゃいけない!
と思うんですよね。

5年ぶりの参加はとても楽しかったですし、ボブとの時間はとても有意義でした。
次回はまた来年・・・ではなくて、また数年後に自分をアップデートしに行きたいと思います。

【ボブ・パイク 来日 決定!!】
2019年11月6日(水) 人材開発ご担当者、研修講師、社内講師向け 「マスタートレーナー」から学ぶセミナー
2019年11月7日(木) 経営者、マネジメント向け エンゲージメントをテーマにした講演

いずれも、東京都内で、午後半日の予定です。
詳細は決定次第ご案内いたします!

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