講師としての話し方のコツは大切か?

研修やセミナーで登壇することになったら、何から準備すれば良いのでしょうか。
研修講師養成、講師の方のスキルアップのご支援を長く続けていると、
●わかりやすい説明の仕方
●伝わりやすい話し方
など、講師としての話し方のコツを学びたいというお声をいただくことが少なくありません。
確かに、それは基本スキルとしてとても大切です。ですが、話し方のコツを身につければ、良い研修、良いセミナーになるか、というと、残念ながらそれだけでは十分とは言えません。
研修やセミナー = 講師の話を聞く場
と考えていると、話し方はとても重要に思えるかもしれませんが、「講師の話を聞く場」ではなく、「何かを学ぶ場」だと考えるとどうでしょうか。「聞く」というのは、学習方法の一つではありますが、他にも、読む、見る、考える、検討する、討議する、問題解決する、情報収集する、評価する、アウトプットする、など、学習方法は数多くあります。研修やセミナーを「学ぶ場」として設計するには、目的に沿ってこうした学習方法を組み合わせて活用していくことになります。
また、講師の話し方、つまり、トークや話術を重視すると、講師自身の人柄に依存することにもなってしまいます。一方で、大人の学習に沿った学びを設計している研修やセミナーでは、講師の人柄への依存度は低くなり、再現性も高まります。結果として、研修やセミナーの提供価値が高まり、参加した方にとってより意義のあるものとすることが可能です。
ではどうすれば・・・?を理論的かつ実践的に学んでいただける本と、講座のご案内です。
書籍
「講師・インストラクター入門」
中村文子 著
日本能率協会マネジメントセンター
講師セミナー
「講師・インストラクター入門講座」
人の学び方のメカニズムや、研修デザインおよびファシリテーションの基本理論や手法を学び、講師の人柄に依存しない研修を計画し、研修・セミナーを成功に導くためのノウハウを習得していただく、研修講師、セミナー講師養成講座です。
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