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「スイッチ!」~行動変容を起こすには?

「知識では行動は変わらないのです。頭のおかしな精神科医、太った医者、
離婚した結婚カウンセラーはどこにだっています。」(P45 より引用)

少し前なのですが、ある方に勧められて読んだこの本。
「そうそう!!」「あー、そうだよねー!!」
と、フセンとマーカーだらけです。

毎月、日経ヒューマンキャピタルOnline に、
「人事・人材育成担当者が読んでおきたい本」という書評を書かせていただいています。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/hco/20100830/243660/

が、こちらは本の選定条件として、「新刊」であること、というのがあります。
そのため、この「スイッチ!」は残念ながら紹介できないので、
ブログでのご紹介です!

サブタイトルは、「変われない」を変える方法。
人の行動変容を起こすにはどうすればいいかが、理路整然と、書かれています。
例えば、映画館でポップコーンを食べすぎてしまう。
では食べる量を減らすにはどうすればいいか?
答えは、ポップコーンの容器を小さくする。

なるほど、確かに全部食べて容器が空になれば食べるのをやめますよね。
ということは、容器を小さくすれば、それがなくなった時点で食べるのをやめるわけですね。
食べると太ると認識する、とか、食べたカロリーを計算するとか、まったくそういうことではないわけです。

人の行動を「変えようとする人々の多くは、本能的にアメとムチを利用しようとする。
しかし、この戦略は人間の行動をあまりに雑にしかとらえていない。
人は賄賂か罰でしか動かないと考えているのだ。」(P247~248から引用)

ここまで断言されると、胸がスッとします!!

「脳は筋肉と同じで練習すれば鍛えられる」(p224)
「ネガティブな感情には、思考を「狭める」効果がある。」(P168)
「ポジティブな感情には思考や行動の幅を「広げて養う」効果がある」(P168 )

と、フセン、マーカーの箇所の一部です。

「この研修の目的は、知識付与なのですが・・・」
とよく聞くフレーズなのですが、
知識だけで行動は変わりません。
行動が変わらなければ、結果・成果は変わりません。
しかも「付与」したと思っていても、「受け止められたか」「吸収されたか」は別問題ですよね。

楽しく学べる環境を作り、行動変容を起こすためのしかけを重視する、
『参加者主体』の研修スタイル。
まだまだ極めたい!と強く感じる1冊でした。

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