職業や手法の変化

テクノロジーの進化で新しく生まれる職業もあれば、消える職業もありますよね。例えば、「電話交換手」。このブログをお読みの方の中には、聞いたことも見たことはないという方も少なくないかもしれません。企業の受付は無人のところが増えましたし、「駅の改札で切符を切る駅員」という職業も、もう今はおそらく存在しないかと思います。

職業がなくなるというとネガティブに聞こえるかもしれませんが、かつて電話交換手として働いていた方が、職を失って不幸になったとは決して思いません。求められるスキルや職務内容定義書の内容は大きく変わったことと想像しますが、より高い意義のある職務に就き、やりがいを持って勤務されたのではないでしょうか。
AIの進化と普及が目覚ましく、大きな変化の波の中に、今、私たちは生きています。5年後、今日を振り返ったとき、「あー、5年前はまだその職業、あったよね」と語られるのはどんな職業なんだろう・・と、ふと思った次第です。
同じように、手法、やり方が大きく変化することもたくさんあります。例えば、お店で何かを購入した際に、スタンプをもらい、スタンプが溜まると何かがもらえるという仕組みがありますが、今は多くがデジタルです。昔は、紙で名刺大くらいのスタンプカードが多く存在していて、お財布の中にスタンプカードがたくさん入っていませんでしたか?これも、皆さんの年齢によるかもしれません。
もっと昔のことを思い出すと、カーナビがなかった時代に、知らない場所にどうやって辿り着いていたのか、不思議です。このようなことは、考えるといくらでも出てくることかと思います。
私たち研修講師が現在行っていることで、5年後に今を振り返ったときに、「あー、5年前はあんなやり方してたよね、今では考えられない」と語るのはどんなことなのでしょう。
情報収集と共有、リサーチ、知識提供 ー このあたりはすでに大きな変化が生まれていて、まだまだ進化するでしょう。研修を、こうした情報・知識提供をメインに据えていると、AIの普及によって必要なくなる要素が大きそうです。
一方で、人と人との関りが生み出す発想、想像性、つながり ー これは人だからこそ生み出せるものです。こうした「人が集まるからこそ生み出せる価値」を創り出すことをこれからもお手伝いしていきたい、と、切符から、考えました。
変化の波に逆らうことはせず、でも大切な事、本質は見失わないように、進んでいきたいと思います。






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