ネガティブなことを想定しない
先日、『トレーナー養成ワークショップ』を実施した際に、
こんなことが話題になりました。
研修の講師をしている際、
その研修の参加者について、
勝手にネガティブなことを想定しないようにする、
ということの大切さです。
例えば、開始時間に3分遅れて到着した参加者がいたとします。
事実として知っているのは、
「研修会場に3分遅れて到着した」
ということだけ、です。
それなのに、
遅れて到着するするということは、
研修に対してコミットメントが低いのではないか、
やる気がないのではないか、
という推測をしてしまってはいけない、ということです。
以前、ある区役所で研修をしていた時のことです。
20分ほど、遅れて来た方がいらっしゃいました。
休み時間に事情を説明に来てくださいました。
実は、その前日は関東のあちこちで雪が降った日でした。
前日、職場から自宅まで4時間くらいかかってやっと辿り着き、
その日の朝も、普段より2時間くらい早く自宅を出たにもかかわらず、
間に合わなかった、申し訳ありません、と。
その方は、決して「やる気がない」わけではなく、
研修に対して積極的ではない、なんてことも、ありませんよね。
それなのに、もし、
「この人はやる気がないのではないか」という姿勢で
その方に接してしまったら、どうなるでしょう。
信頼関係など築けるはずはなく、
研修効果は減少するでしょう。
同様に、
眠そうにしている人
発言回数が他の人より少ない人
無表情な人
などに対して、
ネガティブな推測をしてしまっていないでしょうか。
講師が参加者にどういう姿勢で接するか、は、
そのまま、参加者が研修にどう関わるかに反映されます。
上司・部下の関係でも同様です。
ネガティブな推測を、勝手にしない。
避けない、逃げない。
とても大切な姿勢ですね。
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