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学びへの関与・参画

何についても同じですが、
他人が決定したことより、自分で決めたことの方がオーナーシップが高まります。
決定のプロセスに関与しないより、関与した方がオーナーシップが高まります。

学びについても同じです。
何を学び、どう実践していくのか。
それをすべて敷かれたレールの上をそのまま進みなさい、と言われるより、
学びと成長のプロセスに、自分自身が関与したいのは当然のことなのです。

一方的に知識をインプットされる形式の研修にはその「関与」がありません。
「インプットした」と提供している側が自己満足しているだけで、
実際にはインプットすらされていないこともありますよね。

数年前、ある公開講座に参加したときのことです。
1日(終日)のセミナーでした。
自発的に参加したので、もちろん、テーマや内容には興味がありました。

ただ、なぜか、帰路に着いたとき、すごくストレスが溜まっている自分に気づきました。
1日かけて得たものがあまりに乏しく感じ、なんとも言えないストレスで、怒りさえ覚えていました。
ボブ・パイクの手法に出会う前のことでしたので、
何が問題だったのか即答できませんでした。
あれこれ思いを巡らせ、たどり着いた結論は、

「今日1日、私は隣の参加者と一言も話すチャンスがなかった。」

というのが一番大きな原因であるとということでした。
雑談したかったわけではありません。

部屋のレイアウトはコの字。
講師と参加者のやり取りはありました。
が、参加者同士の会話の時間はゼロでした。
個人でリフレクションする時間もなかったように記憶しています。
つまり、講師からの参加者への情報提供が休みなく続くスタイルだったのです。

私はその日の学びに「関与」する機会がないまま1日を終え、
なんとも言えないストレスを感じていたのでした。

グループディスカッションをすれば「参加型」という短絡的な話ではなく、
関与にはいろいろな方法があります。

個人で考える時間も、重要な時間です。

リフレクションであったり、優先順位をつけたり、今後の活用方法を考えたり。
人と話す時間ももちろん大切です。

理解を確認したり、頭の整理を一緒に行ったり、事例やアイデア共有したり。
グループの中でどの役割を担うか、どの課題に取り組むか、どういう順序で話すか、
どこに座るか、誰と話すか・・・など運営に関することにも、関与してもらうことができます。
そうしたプロセスによって「参画」し、自分自身の学びに「関与」することでオーナーシップが高まるのです。

時間がない、と、教える側のジレンマをよく耳にします。
時間がないから「説明しかできない」と。
でも、「説明」しても相手に受け取ってもらっていなければ、
それはどんなに短時間であっても結果的には時間のムダなのです。

「説明を聞いた」という事実を形成することが目的ではなく、
学びにオーナーシップを持ってもらい、行動変容を起こしてもらうことが目的なのです。
だとすると、そこに関与するプロセスを提供することは、
時間があったら、のオプションではなく、必要不可欠な要素なのです。

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