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Assume Positive Intent

Assume Positive Intent.
相手には何か前向きな意図があるはずだと考えよう。

以前勤務していた会社で、
異文化コミュニケーションやダイバーシティについての研修を担当していたときに学んだこの言葉が
今でもずっと心に残っています。

 

価値観やコミュニケーションのスタイルが異なる相手と接するとき、
「え?」と戸惑ったり、気分を害したりするような場面があるものです。

そんな時でも、
「相手は私を傷つけようと思っているわけではないし、
憤慨させようとしているわけでもない。
きっと何か前向きな意図があるはずだ。
その表現方法が私とは異なるだけなのだ。」

と落ち着いて、相手の前向きな意図は何だろうと探るのです。

例えば、
研修中に、配布資料の空白スペースに絵を描いている人がいたとします。
その人を見て、
「集中していない。人の話を聞いていない。興味がないに違いない。」
と考えるのではなく、何か前向きな意図があるに違いない、と落ち着いて考えるのです。

もしかすると、
学びや気づきを言葉ではなく、絵で記録しているのかもしれません。
あるいは、
絵を描くことで集中力が高まる学習スタイルなのかもしれません。

このように考えることができたら、気持ちがぐっと冷静になります。
相手の意図は本人に確認しないとわからないことも多いので、
必要に応じて直接確かめることもしても良いのですが、
自分の心の持ちようが、どう質問するかに影響が出てきませんか。

「集中していない。人の話を聞いていない。興味がないに違いない。」
と決めつけていると、心の中では腹立たしく思いながら、
「何を描いているんですか?」と質問するでしょう。
でも「無意味なものを描いているに違いない」という気持ちは、
声や表情に現れるでしょう。

ですが、相手のポジティブな意図を想像しながら質問するときは、
同じく「何を描いているんですか?」と質問したとしても、
ニュートラルな気持ちで純粋に知りたいから質問している声や表情なはずです。

講師をしていると、研修中、対応に困る場面に遭遇することも少なくありません。
でも、講師に対して嫌がらせをしようと思う参加者はいないでしょうし、
論破したい、研修の進行を妨害したい、と思う参加者もいないですよね。
言動としてはそう見えてしまったとしても・・・。

研修中、参加者のどんな言動を見てもこの姿勢と思考プロセスを活用できるようにしたいものです。

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