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背景:「導かれて」カフェを開業

2024年2月、ご縁があって、沖縄・那覇市内にドッグカフェをオープンいたしました。

MACOA cafe
~犬と人間が一緒に過ごせるソーシャルクラブ~
https://www.instagram.com/macoa_cafe/

今回から数回にわたって、カフェをオープンするという体験を通して考えたこと、学んだことを、体験学習として、そして記録としてブログに残していきたいと思います。組織開発や人材開発への示唆もあり、何かのご参考になれば幸いです。

第1回目の今回は、那覇でドッグカフェをオープンするにいたった背景をご紹介します。それは言葉では説明できない、不思議な力に導かれているとさえ感じるプロセスでした。

私が初めて犬を飼ったのは、かれこれもう30年近く前のことになります。すっかり犬の魅力にとりつかれ、犬に関わる仕事をしたいとさえ思うようになりました。ですが、すでに人材開発に携わる者としてのキャリアをスタートさせていて、軌道修正する決断には至りませんでした。それ以来、ほぼ犬との生活は途切れることなく、現在は4代目で8歳のビションフリーゼ・アニーと、5代目で明日1歳になるミニチュアシュナウザー・ココアと暮らしています。

2016年、愛犬が膀胱結石の疑いで手術したことがきっかけで、「ペット食育協会」で犬の手作り食について学び始めました。ペットの食育についての講座を開講できる講師になる資格があると知り、元々教えることを生業としていたので、講師の資格を取ることにしました。2018年に「ペット食育指導士」としての活動をスタートしましたが、あくまでライフワーク。これを今後どう発展させていくか等まったくイメージはなく、本業の傍らで、年に数回講座を開催する程度の活動を続けていました。

2021年、横浜から沖縄・那覇に移住しました。研修の仕事がすべてリモートになって1年が経過し、「どこにいても仕事はできる」世の中になったため、かねてから持っていた「暖かいところに移住したい」「沖縄が大好き」という想いが一気に具体化しました。

移住後は、犬つながりの知り合いもでき、ペット食育の講座も何度か開催し、と、横浜にいた時と同様に、犬との生活を楽しみながら、本業の傍らのライフワークとしてのペット食育の活動も楽しんでいました。

そんなある日、那覇でお世話になっているトリミングサロンのオーナートリマーさん(以降、KIさん)から、こんなお声がけをいただきました。

「ペット食育の活動されていますが、拠点は欲しくありませんか?うちのトリミングサロンと併設しているドッグカフェが閉業するかもしれない、という話が出ています。もしそうなったら、カフェ、やりませんか?」

まったく想像もしていない展開のお話でした。・・が、2秒後に、「やります!」と答えていました。これまでの人生でも、大きな決断はすべて直感で決めてきましたが、これも、その一つになりました。

2022年の2月ごろ、今から約1年前のことでした。

「やります!」と即答したものの、カフェの閉業については私が関与できることではなく、「可能性」が実現することを待つしかありませんでした。そして時間は半年くらい流れました。

8月のある日、ボブ・パイク氏との共著5冊の出版に関わってくださっていたSKさんと、沖縄でゆっくりお話する機会がありました。5冊の出版を通してのお付き合いは長く、お互いの人生や仕事も変化していました。本当に久しぶりにゆっくりお話できる機会でしたので、お互い、人生の変化や、今注力している仕事、プライベートの話、などたくさんのことを共有しました。SKさんと話した後、私自身が感じたことは、「今、私は流れに身を任せていて、自分の人生や仕事について、今後の目標などを決めようとしていない」という状態に自分がある、ということでした。なんとなく、今は何かを決めようと自ら動くタイミングではないように感じていたのです。

そしてその翌日、トリマーのKIさんから電話がありました。
「カフェの方、いよいよ閉業を決断したそうです。先日のお話、まだ気は変わっていませんか?具体的に話を進められますか?」

この電話、今日なんだ・・・と、身震いがしました。昨日SKさんと人生について語り合い、流れに身を任せていることを自己認識した、翌日。

そこから一気に話が具体化しました。

まず、私はどんな店を創りたいのか?そのコンセプト創りを、MIさんにお願いしました。ホテル勤務時代からお付き合いのあるマーケティングの専門家です。できあがったコンセプトが、

MACOA cafe
~犬と人間が一緒に過ごせるソーシャルクラブ~
犬と人間のQOL向上のための場所、サービスおよび商品を提供する。

飲食店が経営したいわけではなく、単なるドッグカフェでもなく、講座やイベントを通じての情報発信、飼い主さんとわんこが楽しい時間を過ごすためのサービスや場の提供、QOLを向上させる商品の販売、などをイメージしました。

コンセプトができたらすぐ、既存の店舗(トリミングサロン+ドッグカフェ)の改装についても検討し始めました。改装、設計のプロセスからの学びについては別のブログに記載します。

このタイミングである壁にぶつかりました。不動産の賃貸契約をしようとしたところ、建物が老朽化しているため、1年毎の契約しかできないことが判明したのです。つまり、近いうちに取り壊しや建て替えの可能性があるということです。改装にはそれなりの費用がかかるため、老朽化した建物への投資は賢明な選択ではないと判断しました。

となると、別の物件を見つけなくてはいけません。早速、トリマーKIさんと、物件探しをスタートしました。物件との出会いは、縁、タイミング、と多くの人に言われました。すぐに出会えるとは限らないわけですが、1年先まで予約が埋まっているトリミングサロンは、早急に次の場所を見つけなければいけません。

不安を抱きつつの物件探しでしたが、ここにしよう!と思う物件との出会いは、あっという間でした。

それは2023年10月11日のことでした。この日は、2代目の愛犬マリリンの10回目の命日でした。さらにその夜、師匠のボブ・パイク氏が、3年にわたるガンとの戦いを終え、他界しました。もう、この物件に決めることに、迷いはありませんでした。

というのが、カフェのオープンの背景です。次回からは、様々なプロセスや体験を経ての学び、示唆を記していきます。

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