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いい行動を増やすようにリードする

人の行動に影響を与えたい場合、

よくない行動に対してネガティブな働きかけをする
もしくは、
いい行動に対してポジティブな働きかけをする
の2つの対極のアプローチが考えられます。

単純に比較すると、
前者は、遅刻する → 注意する、罰則がある。
後者は、時間通りに来た → 褒められる、得することがある

といった違いです。

これは研修中の講師と参加者の関係だけではなく、
日ごろ、部下や後輩と接する場面でもまったく同じです。

ボブ・パイク氏の考えでもあり、
私も基本的に、後者のアプローチです。

時間通りに全員がそろったチームにはご褒美がある
早く来ている人には、おまけ情報を提供する
発言してくれた人には、感謝する
質問してくれた人には、感謝する
グループワークに貢献したら、メンバーから褒められる

といったことを、ワークショップの中で続けていきます。
そうすることで、
発言しない人に対して、ネガティブなフィードバックをするのではなく、
発言する=いいこと、といった雰囲気を作り、
発言に対するハードルを下げ、
結果として、意見や質問を言いやすくします。

大人を相手にしているのに、ご褒美?と思われるかもしれません。

でも、何度も、
「こんなシール1枚でももらうと嬉しいよね」
「あ、あれ、ほしい!」
といった参加者のつぶやきを耳にします。
そして、本当に嬉しそうにしてくださいます。

以前、ボブ・パイク・グループのカンファレンスに参加した際のことです。

トレーナーが用意していたプレゼントのぬいぐるみが、
2日間のワークショップ終了の時点で、一つだけ残っていました。

クラスの中に、子どもが3人いる、という参加者がいました。
彼は、2日間の間に、何かのご褒美でぬいぐるみを2つゲットしていました。

そこで、トレーナーが、
「~さんは、子どもが3人いる、と言っていましたが、
今、2つしかぬいぐるみを持っていませんね。
お子さんがケンカするといけないので、最後の一つを彼にあげましょうか。」

クラスのみんなが、「それはいいね!」ということで、
残りの1つを彼がゲット。
とても喜んでいました。

すると、私の隣に座っていた別の男性がひとり言のようにポツリ。
「I have 3 kids, too…」 ・・・私も3人子どもがいるんだけど。

高価なものである必要は全くありません。
ちょっとしたおもちゃや文具、単にシール1枚。

それでも、遊び心をもって効果的に使えば、威力発揮!です。

こういうことをあれこれ計画すると、
研修の時の持ち物がどんどん増えていきます。笑。

  1. sayoko

    これは、心理学でいうところの
    認知行動療法ですね。

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