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ある製薬会社様にて、新入社員(MR)研修実践事例報告

弊社の「トレーナー養成ワークショップ」にご参加いただいた、
ある製薬会社の方が、その後の実践の成果をお知らせくださいました。
新入社員(MR)対象の研修にご活用くださったとのこと。

「正確に覚えてもらいたい事が膨大にある中で、
講義以外の手法でどれだけ正確に理解し、
時間内に全てを消化できるかとても不安に感じていましたが、
蓋を開けてみれば、講義でなくても膨大な必要知識を
正確に理解できており(確認の筆記テスト)、
例年は時間が押すことが多かったのに、
少し余裕をもって時間内に終えることができました。」
とのご感想。

「これまでの研修が、いかに効率が悪い手法であったか思い知りました。
研修を実施していたトレーナー本人が一番楽しかったです!
ブートキャンプに参加できたこと、
そして参加を許可してくれた会社に感謝しています。」
とコメントしてくださいました。

以下、実際にいただいた文章をほぼそのまま掲載いたします!
Mさん、ありがとうございます!!

***************************

以下に、ブートキャンプ後に実践した新入社員研修で
取り組んだことをご報告いたします。
研修を実施していたトレーナー本人が一番楽しかったです!
ブートキャンプに参加できたこと、
そして参加を許可してくれた会社に感謝しています。

●研修名:導入研修(とある治療薬)
●対象:2013年新卒の新入社員(MR職)
●実施日:●月●日~3日間(9:00~17:30)
●目的:その病気について、弊社の治療薬、競合品について、
自分でまとめることができ、人に説明することができるようになる。

●実践したこと

全体:昨年までは講義8割、ワーク2割の構成だった内容を一新し、
講義3割、ワーク7割で、参加者自らが必要な情報を調べてまとめ、
仲間同士で教え合うスタイルに変更しました。

全体:ブートキャンプでポストイットに書いた、STOPすること、実践することを
自分の立ち位置のそばに貼り出し、うっかりやってしまわないように、
忘れず実践するように心がけました。
(予告なしの指名はしない、CSR、リビジット6回、
活用方法まで研修中に決めてもらう、大事なことは自分で選んでもらう)

冒頭にグランドルールを決め、イラストにして壁に貼っておきました。
(とにかく楽しく取り組む、わからない時は誰かに助けを求める、
薬を宣伝している自分を想像しながら取り組む)

薬学部出身で基礎知識が十分な方と、文系出身で基礎知識が
無い方とが混在していたので、混成チームでグループ化し、
グループ内で与えられたテーマを発表用にまとめて、
それを他のグループに説明するという方法を基本スタイルとして進めました。

発表チームがまとめきれなかったりわからなかったことがあっても、
トレーナーは基本的に一切の口出しをせず、互いのグループ間で
何とか答えを導き出せるようにガイドのみに徹しました。

「54の方法」の中から実践したワーク:実践した一例を列挙します。

*毎日、研修の終了時に、今日の研修内容の中から
営業に出たら必ずやってみたり言ってみたいので
忘れてはならない大事そうなことを3つ書き、壁に貼る。

*その病気になったらどんなに大変か、思いつく限り想像して書き出す。

*治療薬の添付文書のポイントをQとしてカードに印刷したものを用意し、
引いた人は口頭で答える。(チーム対抗)

*競合品をグループで分担して調べ、図表を用いて発表し教え合う。

*複雑な内容については必ず近くの人と話し込む時間を設けて、
何がわからないのか話しながら整理する。

*治療薬の素晴らしさをエモーショナルなビデオにまとめたものを借り、
売ってみたい気持ちを喚起させる。

*複雑な内容や補足説明が必要なところに絞って講義する。

*テーマと範囲を提示してグループで暗記してもらい、
グループ対抗で答えられるか競争。

→グループ内で代表者を決めてもらったところ、
誰もが回答者の責務を負うのかと思っていたようです。
実際は代表者に出題者を依頼したため、思わぬ役割に騒然となりました(笑)。

*身体の、その病気の関係部位の実寸大模型を複数種類用意し、
形、大きさ、重さを実体験してもらう。

*毎日、研修の終了時に、今日の研修内容の中から
営業に出たら必ずやってみたり言ってみたいので忘れてはならない

*大事そうなことを3つ書き、他のグループの人と1つずつ交換してから壁に貼る。

またこれは翌朝に、昨日の振り返りとして前日交換した人とは別の人とで
1つずつ交換し、交換したらハイタッチで研修を始める。

*実際に営業で使用するパンフレットを使ったロールプレイ

*提示した架空の症例に対し、自分が医者になったつもりで
問診や診断をシミュレーションする。

その他:見本になるようなアウトプットができた人には、はんこを押す。

●感想:

正確に覚えてもらいたい事が膨大にある中で、
講義以外の手法でどれだけ正確に理解し、
時間内に全てを消化できるかとても不安に感じていましたが、
蓋を開けてみれば、講義でなくても膨大な必要知識を
正確に理解できており(確認の筆記テスト)、
例年は時間が押すことが多かったのに、
少し余裕をもって時間内に終えることができました。

受講者のレベルがいつになく高かったという条件にも恵まれたと思いますが、
これまでの研修が、いかに効率が悪い手法であったか思い知りました。

一方で、様々な仕掛け(ワーク)を意図をもって研修内に
取り入れることに十分慣れておらず、とても苦労しました。
言い換えればこれも、今までがいかに場当たり的で
実りの少ないワークであったかということを意味しています。

自分が受講者だったとき、研修とはまさしく「休暇中」だったので、
自分がトレーナーになって実施する研修でも、
同様の「休暇中」の人がいたとしても仕方がないと思っていました。
仕方なくは無いんだということ、
そしてもっといろいろな手法を活用した研修のプランを考え、
それをやってみたいと強く感じています!

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